セラミックコーティングは、金属製品や高分子材料を薄いセラミックの膜で覆うことで、様々な衝撃や負荷から材料を守る表面処理技術の1つです。最近では、セラミックコーティングを施したフライパンや包丁といった調理器具が増えてきました。
各種金属製品との密着性が高く、高硬度で耐摩耗性や耐久性、耐火性などに優れています。
セラミックの成分の一つであるガラス質が含まれているため、金属製のたわしを使っても傷のつきにくいことが最大の特徴です。また、コーティングが施された表面は硬くてつるつるとした触感があり、一度コーティングを施すと商品に色・ツヤを与えます。
セラミックコーティング剤は、PFOA(環境残存性のあるフッ素化合物)のような毒性物質を排出しません。また、FDA(アメリカ食品医薬局)の安全性テストの承認を受けており、まさに環境に優しいコーティングといえるでしょう。
セラミックにはガラスと同じく不燃性という性質があり、コーティング剤でも威力を発揮します。また、使用中にコーティングが燃焼したり有害ガスが発生したりすることがないので、安心して使用できます。さらに、500℃の高温で続けて使用することも可能です。
コーティング前の製品の表面は静電気を帯びており、汚れが付着しやすくなっています。一方、セラミックコーティングの表面は陽性電荷を多く帯びているため、静電気に反発したゴミや汚れが付着しにくいのも特徴です。そのため、鍋や食器などにもこの技術が応用されています。
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